【面談コラム】『糖尿病』でインスリン治療をされている方との面談を行いました (30代 男性)
相談者様
30代 男性
詳細
5年ほど前、1型糖尿病と診断され、インスリン治療を開始。発症当時から1日に4回インスリン注射を行っているそうです。
同時に、合併症でバセドウ病も発症。精神的にイライラすることも増え、医師に相談し、精神安定剤も服薬しているとのことでした。
現在就労していますが、勤務中もインスリンを携帯し、常に血糖値を管理。低血糖になった場合は、何をしていても仕事の手を止め、ブドウ糖を補給し、10~20分ほど休んで仕事に戻るというような状況が毎日のように発生しており、低血糖による遅刻や、欠勤、身体的負担の少ない業務を優先的にまわしてもらうなど、病気前のように働くことが難しく、会社や同僚に迷惑をかけていると感じているとのことでした。
仕事が終わると、強い倦怠感に襲われることもしばしばあり、休みの日は半日以上寝ていることもあるようです。
糖尿病は、診断されただけで、障害年金を受給できるわけではありません。
糖尿病で障害年金を利用するには、以下の認定基準のいずれかに該当するか、合併症の症状(部位)ごとに認定を行う必要があります。
糖尿病での認定基準
- 内因性インスリン分泌が枯渇しており、 空腹時または随時の血清Cペプチド値が0.3ng/mL未満
- 意識障害により自己回復ができない重症低血糖が平均して月1回以上
- 糖尿病ケトアシドーシスまたは高血糖高浸透圧症候群による入院が年1回以上
代表的な合併症
- 糖尿病性網膜症:目の障害
- 糖尿病性腎症:腎臓の障害
- 末梢神経障害:四肢の障害
ご相談者は、糖尿病認定基準(1.)である血清Cペプチドの数値が、認定基準に該当していたため、認められる可能性が高いと考えられ、受任することといたしました。