がんで障害年金の受給をお考えの方へ

大腸がん

目次
がんとは?
がんで障害年金がもらえる要件
がんの障害年金の診断書は部位によって使い分ける
がんで障害年金がもらえることを医師はほとんど知らない
障害年金の認定要領
がんで障害年金を申請する場合に気をつける3つのポイント
障害年金の受給をお考えの方は当事務所へご相談ください

がんとは?

がんは、細胞分裂のコピーミスが原因

私たちの体は、約60兆個の細胞でできています。細胞は絶えず分裂しています。細胞分裂は、制帽の設計図である遺伝子を元にコピーされます。ところが、これが発がん物質などの影響などで遺伝子が突然変異を起こし、コピーミスが起こることがあります。このコピーミスががんの原因となります。

コピーミスがおこってもすぐにがんになるとは限りません。健康な人でも1日5,000個ものコピーミスが起こっているのです。

通常は、コピーミスで生じた異常な細胞は、免疫細胞から攻撃され死んでいきます。

とこれが、免疫細胞の攻撃から逃れても生き残った細胞が「がん細胞」となります。そしてその「がん細胞」が異常な分裂や増殖を繰り返して、10年~20年をかけて「がん」となります。

 

がんはどこにでもできる

がんは、全身のどこにでもできる可能性があります。がんの名称は、一般的に最初にできた部分の名前をとってつけられます。なかには、脳腫瘍や白血病など体の部分と違った名前のものもあります。

 

主ながんの種類

・大腸がん
・胃がん
・肺がん
・肝臓がん
・前立腺がん
・乳がん
・子宮がん
・子宮頸がん

 

がんは、死亡率第一位の病気

がんは、あらゆる病気の中で死亡率が第一位です。初期にはその症状がほとんどありません。その結果、ステージが進行してから気がつくことがあります。日ごろから検査を行なうことが重要となります。そして、初期症状がでたら、すぐに治療を開始することが必要です。

 

生活習慣ががんの発症に大きな影響を及ぼす

がんは予防できる病気です。がんの危険因子は、生活習慣にあります。がんの一部は遺伝性のものがありますが、その多くは生活習慣の要員が大きいです。

最も大きな危険因子は、喫煙です。喫煙は、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど多くのリスクを高めています。また、受動喫煙もタバコを吸わない人に大きな影響を及ぼしています。

食生活では、塩分の取り過ぎがあります。消化器系のがん、肺がんなどになります。

動物性食品への偏りが大腸がん、乳がんになります。

飲酒は、食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんの原因となります。

 

ウィルス・細菌の感染によるがん

がんの中には、ウイルス性、細菌の感染によるものがあります。肝臓がん、胃がん、子宮頸がんがあります。

 

がんを調べる検査

がんを調べる検査には、以下のようなものがあります。

大腸がん 便潜血、大腸内視鏡検査など
胃がん 上部消化管X線造影撮影、胃内視鏡検査など
肺がん 胸部X線検査、喀痰(かくたん)検査、肺がんCT検査など
肝臓がん 肝炎ウイルス検査など
前立腺がん PSA検査(腫瘍マーカー)

 

がんで障害年金がもらえる要件

次のいずれかに該当する場合は、障害年金がもらえる可能性があります。大腸がん、胃がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、子宮頸がん等、がん全般が対象です。

1級 著しい衰弱又は障害の為、身のまわりのことが出来ず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲が概ねベッド周辺に限られるもの
2級 衰弱又は障害の為、次に掲げる状態に該当するもの

(1)身のまわりのある程度のことは出来るが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出などがほぼ不可能となったもの

(2)歩行や身のまわりのことは出来るが、時に少し介助が必要で、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているもの

3級 著しい全身倦怠の為、次に掲げる状態に該当するもの

(1)歩行や身のまわりのことは出来るが、時に少し介助が必要で、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているもの

(2)軽度の症状が有り、肉体労働は制限を受けるが、歩行・軽労働・軽い家事・事務などは出来るもの

 

障害手当金

障害手当金 (1)身体の機能に、労働が制限を受けるか、又は労働に制限を加えることを必要とする程度の障害を有するもの

 

がんの障害年金の診断書は部位によって使い分ける

がんは、症状が出ている部位によって、診断書を使い分ける必要があります。上肢や下肢の切断の場合は、「肢体の診断書」咽頭全摘出の場合は、「言語機能の診断書」全身衰弱の場合は、「その他の診断書」等となります。診断書を適切に使い分けない場合、それは、評価されません。診断書には、腫瘍マーカーの結果、ステージ、TMN分類、血液検査、画像検査、身体所見、体重、日住生活能力の影響など必ず記入してもらいましょう。

 

がんで障害年金がもらえることを医師はほとんど知らない

がんで障害年金がもらえることをしっている医師はほとんどいません。したがって、所定の要件を診断書に反映させる方法もほとんど医師は知りません。

障害年金を専門に取り扱っている社会保険労務士に相談することをおすすめします。

 

障害年金の認定要領

認定基準に示されている内容を具体的に例示してある認定要項は以下のとおりです。

障害の程度 障害の状態
1級 著しい衰弱又は障害のため、一般状態区分表のオに該当するもの
2級 衰弱又は障害のため、一般状態区分表のエ又はウに該当するもの
3級 著しい全身倦怠のため、一般状態区分表のウ又はイに該当するもの

 

一般状態区分表

区分 一般状態
無症状で社会活動ができ、制限を加えることなく、発病前と同等にふるまえるもの
軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や作業はできるもの 例えば、軽い家事、事務など
歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの
身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの
身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

 

一般状態区分表は、診断書の中に記載されています。そしてこれは、障害年金の支給の判断に大きな影響を与えます。

もちろん、その他診断書に書かれていることが総合的に判断されて、障害年金の支給が決定されます。

 

がんで障害年金を申請する場合に気をつける3つのポイント

1.診断書はできるだけ細かく書いて貰う

がんで障害年金を申請する場合、がん専用の診断書はありません。「その他の障害用の診断書」を原則としては使用することとなります。

多くの傷病に使えるようになっていますので、使える欄を使用して、検査結果、治療の内容・その副作用、自覚症状などを書いて貰うことが重要です。

例えば、次のようなものとなります。

検査結果 腫瘍マーカー検査や組織診断検査、超音波検査、X線CT検査、MRI検査、血管造影剤検査、内視鏡検査など
治療の内容や副作用 放射線治療の頻度、化学療法で使用している薬剤・実施頻度・1回あたりの投与量、その副作用(吐き気、全身倦怠感、抜毛など)、過去に使用していた薬剤の投与量、使用していた期間、頻度など
自覚症状 衰弱、全身倦怠感、発熱、痛み、しびれ、感覚の麻痺、貧血、吐き気、下痢、嘔吐など
その他 転移があれば転院について、手術歴、人工臓器の有無と手術日など

 

2.症状によって、診断書は複数枚準備する

一般的には、がんの障害年金の申請には、「その他の障害用の診断書」を使います。

しかし、がんにより、より強く症状が出ている箇所があれば、それに応じて診断書を記入しましょう。

がんの種類 診断書の種類
肺がん 呼吸器の障害用の診断書
咽頭がん、舌がん 聴覚・そしゃく・嚥下機能用・言語機能の障害用の診断書
骨転移に伴うしびれ、麻痺、関節症状 肢体の障害用の診断書
肝臓がん、肝がん 腎疾患・肝疾患・糖尿病の障害用の診断書

 

3.病歴就労状況等申立書もできるだけ細かく書く

①治療の内容を詳しく書く

いつ頃どんな症状が出て、どんな治療を受けたか、入院はしたか、どんな副作用があったか、薬が変わったときは、治療がどうなったか、副作用が出てないかなども書きます。

 

②日常生活の困っている些細なことも書く

家族からの介助の内容や家事代行事業所からのサービス利用状況等を書くことも1つの手段です。また「びんのふたを明けることができない」「買い物が少しづつしかできない」など日常生活における細かい支障を書くことも1つの手段です。

 

③診断書との整合性が大事

診断書に記載のないことを病歴就労状況申立書に書いても、その症状はないものとして扱われます。もし、実際に感じている症状がある場合は、診断書を作成した医師に伝え、その症状を追記して貰いましょう。

障害年金の受給をお考えの方は当事務所へご相談ください

がんは、全身のあらゆる部分に発生します。また、障害年金が貰えるとはなかなか知られていません。障害年金の申請で重要なことは、お一人お一人の発生部位や症状、生活状況への影響などをしっかり反映させた書類を作成することです。

ご自分で作成することが大変だと思われる場合は、お気軽に沖縄障害年金サポートの無料相談をお使いください。

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